うどんの食べ方

考えていることや、考えたことを忘れないためにも書いておこうと思います。

普通に行こう、ふつうに

かれこれ1年くらいサンダルで走っています。

わかる人は、おっ?ってなって、わからない人は、は?ってなる話だと思います。

 

私は中学の頃、陸上部で中距離パートをやっていたので1500mとか3000mとか走ることに抵抗があまりありません。ちなみにこの表現がとても大事で陸上界で得意、とかなんなら速い、なんて表現は口が裂けても使ってはいけない。体育祭で1位で得意な気持ちになったり、県大会の出場基準記録を突破したところで、1500mを平気で4分切ったりする年下の人間を見たら、その場に正座をして背筋をただ伸ばすことしかできない。(完全に自論だが)

だから「抵抗があまりない」くらいがちょうどいい。別に得意なわけではない、本気で。こうゆうこともあり陸上は中学で辞めてしまったのだが。

 

走りが苦手ではない自分は、大学2年で本格的にスポーツをすることから遠のいてからも走り続けている。

その強度はまちまちだが、「ハーフは走るけどフル走りたくない」くらいだったり、一定期間本格的に走りこんだり、本格的にただのジョガーになったり、もはや月1くらいで走って「ああ気持ちよかった!ビールがうまいな!」とかいっているオジサンみたいになったり、そのレベルはかなり幅広い。共感してくれる人は多いと思うのだけど。

その中でも、2年前はかなり本格的に走りこんでいた。というのも中学では3000mで10分を切ることが出来なかったから、それを切ろうというのだ。

10分というのは、速くもなく遅くもない。そんなに走らない人からしたら、はや!といわれ、本当に走る人からしたら、誰?って感じだろう。

ちなみに参考までに箱根駅伝の人たちは3分/1000mだと思ってくれたらいいだろう。それより速かったり遅かったりもするが。だから彼らは平気で3000m9分を切る。そう考えたら10分というのがどのへんかわかっていただけると思う。

 

そこで僕は3000m10分切りという目標を立てて、練習に励んだ。ペース走からインターバルからビルドアップから、なにからなにまで。中学の部活のメニューを思い出して、あとは速い知人に聞いたりした。

 

晴れて9分45秒で目標は達成した。それがおもったよりもきつくてきつくて、その時こう誓った「もう二度と運動という運動はしない」

それでも体を動かすというのは人の欲求なのかもしれない。不思議だ。しばらく体がなまっているときは外に出て少し歩くのも嫌になることもある。なのに長い期間で考えると、大半の期間は継続的に運動をしている。

まったく運動をしない、という人もいるようだけど、本当は彼らも運動したいんじゃないの?と思っている。そう答えなくても体は本能的に求めているとか。少し汗流したら気持ちいいとか、たいてい言うじゃない、おじさんとか特に。

 

話がそれたが、その誓いから1ヶ月後には走っていた。しかし目標を決めてそれを達成するために練習をするというのは、本当にしんどい。目標が達成できればできそうなほどしんどい。だからタイムを決めたりするのはやめた。そのかわりまるで裸足かと見まがうほどの薄さのサンダルでフルマラソンを走ることにした。

ベアフットランというらしい。いつかハーフマラソンに出場した時に、裸足で走っている体格のいいおじさんがいると思ってよく見たら薄いサンダルはいていて、知った。

「ただランニングシューズを履いて速く走ったりするのはもういいから、長い間怪我をしない頑丈な体を作る」というテーマもとても気に入った。なにより人口がまだまだ少ないことが素晴らしい。

公園などを走っているとたまーに見かけるがそのときは仲間を超えて一気に親友になった気分を味わう。あとこの素晴らしいのはどんなスピードで走っていてもある程度のレベルに到達している玄人感がにじみ出ることだ。別に玄人感は必要ないのだが。

普通のシューズで走っている人はたくさんいるし、それでちんたら走ってたら、昨日ランニング始めましたみたいなおばさんに仲間だと思われてすれ違ったときにニコッなんてされて妙な屈辱感を味わう。それが嫌だからスピードを不本意にあげたりして、息が上がって、それでペース落とすのは自分の性格上許されないからもともと決めたコースをそのペースで走りきることになり、なんだかいつもいつもきつくなる。

そこでこのサンダルをはくとどんなにダサい半ズボンでも、ただの綿ティー着ていても玄人になれる。キロ7分くらいの歩きに近いジョグでもさまになる。「あーあの人長いレースを終えて今日はレストで足休ませながら体のバランス整えてるんだな」と周りが納得した目つきでこちらを見る。しかしじろじろは見れない。玄人だから。すれ違ったあとに振り返って自分の後ろ姿を眺めている。

それがこのベアフットランの素晴らしいところ。ちなみに『ゼロシューズ』という商品を使っている。商品名通りゼロだ。はいているところをみてもはいていることがわからないと思う。薄すぎて。測ったら0.02mmのオカモト製だった。

嘘だ。

あと欠点は、走ると自分の場合はふくらはぎの下部に疲れがたまる。昨日3週間ぶりくらいに10キロくらいいきなり走ったため今日はずっと痛かった。

しかしこれは時間が解決する。すぐに普通の靴のように、慣れる。慣れたときの身体は、靴で走っていた時の身体とはもう組成からかわってしまっているのではと思うほど何も感じない。

自分ですごさを実感することはできないが、今普通の人に裸足でコンクリートを10キロ走らせたりしたら膝が足首かなにかしらは怪我するはずだ。

それがサンダル走りをつづけていたらそれが通常になるんだからすごい。江戸の飛脚ですら、草履をはいていた。あれのほうがクッションあったろうし、しかも当時は地面は舗装されていない。

江戸の飛脚越えの足を手に入れるためにもベアフットランをおすすめしたい。

 

というような普通のことをブログに書いていこう、と思ったんだった。昨日書き始めて寝てしまったので忘れていたが。

なんかいつも何を書こうか難しく考えすぎて100以上伝えたいことがあるのに15くらいしか伝えられずにもどかしかった。文章力や表現力もあるけどなにより頭の中が整理されていないものを、いざ表現といっても土台無理だろう。

この記事はなかなかスムーズにいった。おすすめの映画とか本の感想とかをもう少し丁寧に自分の言葉で書いていこう。

こんどは最近読んだ3冊の本をまるで1冊の本の感想のようにまとめて書いてみようと思う。

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