うどんの食べ方

考えていることや、考えたことを忘れないためにも書いておこうと思います。

フードトラック

「シェフ」というアマゾンプライムで評価の高い人気の映画を見た。大変見やすくてすいすいと物語がすすみ気持ちよく内容が入ってくる映画だった。面白かった。

ちょっと昔の自分だったら、料理人ってかっこいいなー料理してみよう、ってなっておしまいだったろうけど最近うだうだといろいろ考えてたせいでまた少し違った感想を持った。

当たり前のことかもしれないけど、どこの世界でもどんなに満たされていそうでも、自分の理想と現実の狭間にたたされて多少なりともジレンマを抱えてるんだな、ということ。

主人公のはじめの頃は雇われシェフで自分の思いついた最高の料理を店でだせない、悔しい、さらに支持された通りのメニューを出したら評論家に酷評される、繰り返し、もう辞める!

となった。1人になったあとは各地で自分で好きな料理を考えて客に出すことのできるフードトラックを始める。もともと気鋭のシェフとして人気をはぜていただけあってトラックで作るサンドも大人気、お店は大成功。までが、映画の中で語られていることですが、大勢の客を裁くためにはある程度料理のこだわりは諦めなければいけないのであって、もともと追い求めた完璧なものはだせない、もしそれをやったら利益は上げることが難しくなって続けられなくなる。すると安定を求めてやはり雇われに落ち着くのが、、、というサイクルを想像してしまった。

結局その割合の話なんだよ、と思ってずっと見てた。

 

でもその割合を調整するのは自分次第でもある。だからと言って考えていたっていい方向にはいかないっていうのが最近たどり着いたところで、司馬遼太郎が言う西郷隆盛の無私の精神こそが1番強いんじゃないかっていうこと。自分よりも優秀な人間はたくさんいて自分を捨てて全て周りのために動いていればいつかその人たちが引っ張り上げてくれるんじゃないか、という考えらしい。全部はよくわからないけどとにかく今の自分には「私」がありすぎて良くないんだ、ってことははっきりとわかったのだった。